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1年M探講演会「企業における課題解決を学ぶ」(北良株式会社)

6月25日(火)の1年M探において、講演会を行いました。

今回のM探講演会の目的は、「企業における課題解決を学ぶ」ことです。

本時は「大規模災害から学ぶ、次世代の災害対策~企業が取り組む社会課題の解決」という演題で北良株式会社の笠井 健様を講師にお招きし、お話を伺いました。


講師の笠井様


講演の冒頭はこんな質問から。
「ウサイン・ボルトに勝つにはどうすれば良いか?」必死に頭をフル回転して考える生徒たち。
笠井様からの予想外の解答に驚き。

講演では、笠井様の生い立ちから現在の仕事に至るまで、そして北良で行っている業務についてお話しいただきました。

北良では、社員同士で職場環境や業務改善を行うための「改善提案」という制度があるそうで、様々な工夫やアイデアを実践されている様子について学びました。

また、企業として培った技術や知見を活かして、多くの社会課題の解決に取り組んでいることもお聞きしました。


安否確認システム「ANPY」(北良HPより)


移動式トレーラー型避難所「WHOLE ERATH CUBE」(北良HPより)

 

水循環型手洗いスタンド「WOSH」
スタッフの方々に学校まで持ってきていただきました!使用した水の98%を循環。スマホも除菌でき、駅や商業施設だけでなく、被災地などでも活躍中とのこと。

生徒の感想から

「今回の講演では、困っている人たちや災害への対策についてよく考えることができました。一つの会社として、社会問題に立ち向かっていく会社の気風をすばらしく感じました。災害時のシャワー、トレーラーを用いた住居の確保、障がいを持つ人や子どもたちなどへの対応など、これからの社会において必要なことだと感じました。」

「人の動きや流れを変えたいときに、真正面から向かわずに見た人が考えなくてもしてほしい動きをするようなシステムを考えることが近道なのだと分かった。頭を柔らかく使って技術と、知識を組み合わせたものが便利で未来へ残っていくものなのだろうと考えた。」


「10万人に1人に目を向けることが誰もが過ごしやすいユニバーサルな世界になる、という言葉が自分のこれからの探究に役立ちそう。」

「今、自由に充実した生活が送れているのは、当たり前のことではなく、社会的に弱い立場にいる人は何らかの不便を抱えて生活していることを忘れてはいけない、と気づいた。探究活動をしていく中で自分のことだけを考えるのではなく、相手の立場に立って考えることで自分が発見できなかった情報を得られたり、自分が解決したい課題が明確に表れてくると分かった。この講演を通して、世界のことを高いアンテナで見ていかなくてはならない時代だと気付かされたし、誰かのために行動できる笠井さんのようになりたいと感じた。」

 今回の講演を通して、これからの自分たちの探究や生活をどう考えていくべきか、多くの生徒が新たな視点を得られたようです。


笠井様はじめ北良株式会社の皆様、どうもありがとうございました。


講演が終わった後には、WOSHを体験しようと、長蛇の列ができていました!