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All Japan High School Forum 2023参加報告

 本校M探(総合的な探究の時間)にて「漆」をテーマに活動している2名の生徒が、2023年全国高校生フォーラムに参加してきました。1年生から継続している活動で、以下のような内容を発表してきました。

【発表内容】
漆は日本文化を語る上で欠かせないものとなっている。しかし高級品という印象に隠れて、環境への優しさや丈夫さなどの利点が知られていない。また漆産業自体の知名度も低いのが現状であり、これを打開するために浜松漆工房様と話し合いを重ねてきた。その成果として、産業廃棄物の利用や地域経済循環の促進など他分野との関わりも視野に入れて、漆の特性の活用と漆産業の発展を狙いとした新たな活用法を提案する。

【Abstract】
Urushi, which is one of the Japanese traditional lacquers is an essential part of Japanese culture. However, the advantages of Urushi, such as its eco-friendliness and durability, are not well known, hidden behind the impression that it is a luxury item. To overcome this situation, we held a series of discussions with Matsuzawa Urushi Studio. As a result of these discussions, we are going to propose a new way to utilize the characteristics of Urushi and develop the industry, including the use of industrial waste and the promotion of regional economic circulation.

 当日は、英語によるポスター発表・質疑応答に加え、全国各地の高校生と「Diversity in my life, in your lives」をテーマに英語によるディスカッションを行いました。すでに留学した経験を持つ高校生や帰国子女も多く参加しており、日本の高等教育をとりまく環境が大きく変化していること、そして岩手県から県外、東北、国内外に飛び出す勇気の必要性を強く感じました。

漆を材料に校章を製作中です

 なお、本探究チームは令和6年1月5日(金)にアイーナにて行われる「第29回TOLICカンファレンス」にて成果発表を行います。当日は、完成した漆素材の校章をお披露目予定でありますので、ぜひお越しください。

「MEDICA報告会」 「第29回TOLICカンファレンス」 R6.1.5 第2報.pdf

※探究・STEAM教育推進事業は、岩手県企業局電気事業の収益の一部が活用されています。