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白堊の翼 20日目

生徒派遣事業白堊の翼。いよいよビクトリアですごす最後の日となりました。
本日も生徒から現地での活動の様子を報告いたします。


3月19日(火)


とうとうビクトリアで過ごす最後の日となりました。明日ここを離れるなんて未だ信じられません。なんだか昔からこの街に住んでいたようなくらい、ビクトリアでの暮らしに馴染んでいます。

朝のアクティビティ


 今日は学校でプレゼン発表会があるのですが、私はその前にホストマザーとElk Lakeへハイキングをしにいきました。他愛もない話をしたり、時々無言になって歩いたりと、本当の家族のようになっていることに気づきました。池に沿って歩いていると、犬の散歩をしている人とすれ違いました。ビクトリアでは、人と出会うたびにGood morning!やHello!と笑顔で挨拶を交わします。その度にハッピーな気持ちになります。

Elk Lakeの朝焼け


ハイキングを終え、ギリギリ学校に到着。すっかりカナダ人マインドです。

プレゼン発表会


すぐにプレゼン発表会に入りました。10人それぞれがビクのリアの学びを凝縮したプレゼンで、interesting!でした。個人的には、プレゼンを準備する際にホストファザーやMs.Reneeに英語の添削を手伝っていただいたり、日本の両親に意見をもらったりしてようやく原稿が完成したので、本当に感謝です。
 プレゼン発表会の後は卒業セレモニーが行われました。先生のお話で、「皆さんはビクトリアに来れたことに感謝していると思いますが、私たちも皆さんに感謝しています。この交流は日本から来た皆さんだけでなく、私たちビクトリアの学校とビクトリアに良い影響をもたらしているのです。だから本当に感謝しています。ビクトリアに来てくれてありがとう。」という言葉が心に残りました。遠く離れている盛岡とビクトリアがこんなにもつながり合えるのは本当に不思議です。

卒業セレモニー

Pizza Party!!


 お昼は楽しみにしていたpizza party!!先生が四種類のピザをデリバリーしてくださり、好きな味を選んで食べました。一番人気はパイナップルがのったハワイアンピザで、売れきれコールが響いていました。他にも、ペペロニやベジタリアン、チキンがあり、3枚食べている人もいました!🍕

pizza party!

City Hall見学


 午後はcity hall 内を見学し、議員の方が私たちの質問に答えてくださいました。私が一番驚いたのは、ビクトリアの電気はほとんど再生可能エネルギーで賄われていることです。思えばビクトリアでは街中の至る所で環境に対する配慮が見られ、日本の遅れを身にしみて感じました。

海岸で潮干狩り


 早めの解散となったので、帰宅するとホストファミリーもちょうど帰ってきたところでした。ホストマザーと日曜日に海岸で採った貝でスンドゥブチゲを作りました。私のホストマザーとホストファザーは料理上手で、私のために毎日多文化な夕飯を作ってくださいました。どれも本当に美味しかったです。Thank you so much!

潮干狩り(結構な重労働でした)

夜のお花見


 サマータイムで夜になってもまだ明るいので、近くのモールにお花見に行きました。ホストファミリーのお友達の家族も集まって、新たな出会いがありました。盛岡では雪が降ったと聞きましたが、こちらでは桜が満開です。カナダにいながらお花見ができるなんて思ってもいなかったので、不思議な気分でした。

モールの桜並木

 日が沈んでから、インナーハーバーの夜景を見に行きました。何度も訪れたダウンタウンの風景とはガラッと違ってなんだかロマンチックでした。ビクトリアで夕焼けが沈むのを見るのも最後かと思うととても寂しいです。ビクトリア最後の1日は、朝から晩までたくさんの思い出に詰まった日となりました。

ライトアップ

私の探究 多文化共生

ビクトリアでの生活で得たこと


 最後に私の探究の成果について書き記します。私のテーマは多文化共生です。日本にいる頃は、「日本はもっと移民を受け入れるべきだ、日本も多文化社会になるべきだ。」という考えに固執していました。
実際に多文化社会であるカナダで3週間を過ごし、多文化社会の素晴らしさを感じると同時に、多文化であるがゆえの難しさも発見しました。

多文化であるがゆえの難しさ 文化盗用について

その一つがcultural appropriation,文化盗用です。文化盗用とは、一般的にマジョリティーがマイノリティーの文化を無断で、または不適切な方法で利用することです。これによってマイノリティーの文化が危機にさらされてしまいます。

カナダでは、先住民の文化を政府が消そうとした悲しい過去があり、今でもまだ問題として残っています。多文化社会のそうしたリアルは現地でしか学ぶことができなかったので、この派遣の機会をいただいたことに感謝しています。

日本に帰ったら、カナダでの学びを踏まえ、岩手の地で本当の多文化社会を実現するために探究していきたいです。

プレゼンの様子

 ビクトリアでの3週間は自分の将来を考え直すきっかけとなりました。また、毎日の生活を楽しむことの大切さも教えてもらいました。この機会を与えてくださった皆さんや応援してくれた家族、優しく受け入れてくれたホストファミリーへの感謝の気持ちを忘れずにこれから頑張っていこうと思います。また、必ず戻ってきます!

 Thank you Victoria! See you later👋

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