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M探PlusMyTeacher

  M探全体発表会に引き続き、第2部としてM探PlusMyTecherを実施しました。本企画は、生徒が関心を持っている探究テーマに関連した外部講師をお招きし、講演、ディスカッションを通じて、探究をより深める、という企画です。今年は「海」をテーマに実施しました。
  まず、関連テーマに関する生徒たちからのプレゼンを踏まえて、各講師の先生からテーマに関する助言を含めながら、広く講演をいただきました。講演の中では、生徒同士、講師の先生とのディスカッションを交えながら進めることで、よりテーマについて深く考えることができました。

関連テーマの生徒プレゼン


➀「宮古トラウトサーモンを日本一のご当地サーモンに」
➁「ブルーカーボンを増やすには」
③「海の魅力を伝えよう」


生徒によるプレゼンの様子

講演1
「海の温暖化と酸性化~寿司ダネの未来はどうなる?~」
講師 科学ジャーナリスト・朝日新聞記者 山本 智之 氏

寿司ダネを切り口に、海の温暖化と酸性化の現状と未来についてオンラインで講演をいただきました。

寿司ダネを切り口に温暖化について
温暖化は海の酸性化を引き起こし、私たちの食べる海産物にも影響が
あれだけあった寿司ダネも、温暖化の影響で、なんと食べられる寿司ダネが無くなってしまうという未来がくるかもしれない。



講演2
「岩手の森川海と人のつながりを未来に、そして世界へ」
講師 東京海洋大学 海洋生命科学部 海洋政策文化学科 
   教授 佐々木 剛 氏


地域にある森、川、海などの自然と人は別々の価値をもつものではなく、相互に価値を持って関係しあう「関係価値」という切り口で、講演していただきました。


プレゼンをしてくれた生徒とのディスカッション


講師の先生からの問いかけを皆で考える
自然と私達がともに生きていくことの重要性について学びました


 


講演1―生徒の感想から


「地球温暖化は地上だけでなく、海でも起きている現象で、様々な対策が必要なことがわかった。」
「寿司ネタという身近な話題であって、分かりやすかった。寿司のネタにはたくさんの種類があるが、環境へのアプローチを間違えることによってすべて食べれなくなる可能性があると知って驚いた。」

講演2―生徒の感想から


「自然固有の価値や、自然から受けた感情の価値ばかりで判断しがちだが、これからはその相互の関係で生まれる関係価値が大切だとわかった。」
「経済的な価値ではなく、そこでの体験を通じて自分の認識を広げることができるということに価値を置く考え方が良いと思いました。これから意識していきたいです。」
「漁業廃棄物が一つの海洋物で莫大な量が出ているのが驚いた。また、森川海は循環しており、関係価値がどの分野においても重要だと思った。」


終わりに


 本企画では、生徒のプレゼン、講師の方々の講演やディスカッションを通じて、わたしたちの身の回りの海や広く自然について、知見を深められる良い機会となりました。

*本教育プログラムは、三菱みらい育成財団にご支援いただいております。



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